9/02/2024

Tiny Dome House(タイニードームハウス)のアイデアスケッチ

 ダヴィンチ・ドームのDIYマニュアルを更新作業中、最終的外観を再度検討。
今まで数種類アイデアスをもとに、素材や工法を変えて実験を行ってきたが、どれも重量の問題でとん挫してきた。
問題の原因は、「組み立て・分解・運搬・再度組み立てといった一連の移動可能となる住居」で、この条件を崩さず進めてきたところにある。

今後試作を続行するとなると、この条件はかなり厳しいことが経験からわかってきたのでしばらく躊躇していたが、今回条件を見直すことにした。

新たな条件は一つに絞って、自然素材を使う ことだけに決めた。
なるべく材料に金をかけるというエネルギーを使わず、しかも場所も日本の気候風土に合ったものを使おうと思い立った。

そう思いっ立ったのは、今年の夏の暑さであった。

日本の夏は年々熱くなるが、2024年は今までに無い蒸し暑さに打ちのめされた。
ここ私の住んでいる日本列島中央部の太平洋に面した地域は元々黒潮の影響で冬でも温暖だが、ここにきて亜熱帯となってきた。ほぼ植生は森に入れば奄美大島あたりと言われている。とくに大木の類では幹の姿がにょきにょきとしたタブノキやクスノキが潜在的自然植生ではメインとなっている。
ハウス栽培が盛んなせいもあって南国のフルーツも良く育つ。私の庭でも、山間部ではなかなか育ちにくいといわれるレモンユーカリやレモングラスが冬の寒風に耐えて育つほどだ。

話はそれてしまったが、今後日本でエアコンなしで生きていこうとすれば、伝統的な古民家ぐらいで、それとてお手本が武家屋敷になっているので床が低くて湿度が高い。
ここは一気に亜熱帯地域の東南アジアやアフリカの高床式を見習うべきだと思い立った。


当該ドームの話に入ると、日本の場合は雨も多く湿度が高いため、長期的に使用するならば、基礎周辺の外回りに雨水が落ちて流れるよう溝を掘る必要がある。
また地面からの湿気が床まで上がってくる場合は、高床にして床下の通気性をよくする必要もある。もしくは床面となる土間を外回りより高く盛ってもよいだろう。

最終的にそれらの問題を根本的に解決するには、アフリカの伝統的住居や穀物小屋の作りが参考になった。

室内の湿度を抑えるためには土壁や茅葺を使うことが出来れば理想。また室内の温度を下げるため天頂部に空気抜けの開口部を設けることで、窓から天井かけて空気の流れを作ることができ温かい空気を逃すことができる。

近年日本の気候は亜熱帯になってきているのでより湿度も高くなり蚊や虫の発生も多くなってきている。
それを避けるため、床面を地面からおよそ1~2m高くすると現状と比べ室内に侵入する蚊を95パーセント低減することができる。

https://youtu.be/-6bbwYOhXSc?si=BSRiUI8RgUiYoA1Z







https://youtu.be/iO-J9VUbZyI?si=1abIklgscYmcFfU5


そこで以上の解決案を踏まえ、今後の実験的かつ理想的なプランを提示することができた。

タイトルはタイニードームハウス。住居を含めた自給ライフスタイルのひな形を描いてみた。
大きさは(直径
3.5m 高さ3.5m)
高床は1.7m~2m


メルヘンチックな画風になってしまったが、私の場合この方がモチベーションが上がるためだ。想像が膨らむことが大切で、生活空間だけでなくスピリチュアルな思考も入ってくる。

屋根は茅葺。壁は古代コンクリート(ローマンコンクリート)造りを採用。

どちらも保温力が高く、防水性にすぐれ、湿度を吸収してくれる。呼吸する屋根と壁といってもいいだろう。どちらも波動が高い。

天蓋上部には通風孔を設けよう。
夏、エアコンなしで過ごしたい。
上下することで開閉でき、夏冬で切り替える工夫がほしい。

デッキ上では野菜のコンテナー栽培が楽しいだろう。地上だと夏場は蚊の天国。いろんな野菜を栽培しよう。

デッキは竹を割いて丁寧に作りたいところ。裸足の足には心地からだ。その下では植物や家畜を育てよう。

蔓性の果物をコンテナーや鉢で育て床柱伝いに這わせ、デッキの周辺を茂らせ緑に囲まれた家にしたい。ブドウ・イチジク・キウイ・パッションフルーツ・ブルーベリーを育てるのがよいだろう。

栽培に適した床高は1.72m。あまり低いと剪定や収穫に難儀する。


また、デッキの下では鶏を飼おう。デッキ周辺の床柱をチキンネットで囲うといいかも。そこにコンポストをおいてもいいね。

ドームの下は雨露が防げるので簡単な鶏小屋を設けることができる。薪棚で囲って小屋としても良いだろう。