テンセグリィーの概念は、今やフラーやスネルソンを離れかなり広がりを見せています。
たとえば、以下のサイトで示されている様な生態学的な研究の成果です。
もちろん、ドーム建築への適用はフラーの直弟子といわれる梶川泰司氏によって、引き継がれています。
フラーの影響が強いせいもあって、その幾何範囲は、プラトン立体を基点とするジオデシック幾何(球面幾何)の範疇に収まっているように見受けられます。
しかし、彼の特許文献で示された、折り畳み式展開可能のジオデシックタイプのテンセグリティードームの発想は、フラーでは出来なかったドームを発展した点で大変評価できると思います。
梶川泰司によるテンセグリティーモジュール
それによるテンセグリティードーム |
テンセグリィーの分類
さて、これから示していく方向をざっと明確にしていくため、右のようなシェーマ図を描いてみました。
テンセグリティーにも色々あり、プラトン立体を中心にすると以下の様な関係となり、A,B,Cの三つに大別できます。
Cは、上位概念に含まれるもので、場合によってはテントやマストといった類も含みます。
Bは、球面幾何によって形作られるもので、ジオデシック理論によるドーム型のタイプです。
Aは、テンセグリティー模型でよくお目にかかるもので、プラトン立体に準じるものです。これについては後に紹介しましょう。
説明を加えますと、先ほどの最初に取り上げた生態学的なものは、ほとんどCに含まれるといってよいでしょう。
フラーや梶川氏のジオデシック理論による球形やドーム型のドームなどはBに入ります。
また、両者は正多面体を基にその連続体も試みているので、それらはAに入ります。
もとより、ジオデシック理論は球面を正多面体の性質を利用して分割しているのでA+Bに入れてよいでしょう。
ケネス・スネルソンはBを抜かしてAにおいて連続体に挑み、Cにおいては、正多面体の呪縛を逃れ、飛躍した展開を見せています。
いずれにせよ、Aの領域はプラトン立体の呪縛が強いため、デザインへの技術転換は容易ではありません。この手の領域を扱うデザイナーの第一の難関です。
フラーにせよ、スネルソンにせよ、何らかの要素を原基であるプラトン立体に持ち込み変容させてきました。
フラーの場合、それが球面幾何であり、スネルソンの場合は独自の造形力と解析方法を編み出した点にあります。
ここで開示していく内容は、両者に共通する点もありますが、まったく異なる方法によるものです。
それは、プラトン立体をより深く掘り下げることで見えてきます。
次回、テンセグリティーとプラトン立体の関係に入っていきたいと思います。
Bは、球面幾何によって形作られるもので、ジオデシック理論によるドーム型のタイプです。
Aは、テンセグリティー模型でよくお目にかかるもので、プラトン立体に準じるものです。これについては後に紹介しましょう。
説明を加えますと、先ほどの最初に取り上げた生態学的なものは、ほとんどCに含まれるといってよいでしょう。
フラーや梶川氏のジオデシック理論による球形やドーム型のドームなどはBに入ります。
また、両者は正多面体を基にその連続体も試みているので、それらはAに入ります。
もとより、ジオデシック理論は球面を正多面体の性質を利用して分割しているのでA+Bに入れてよいでしょう。
ケネス・スネルソンはBを抜かしてAにおいて連続体に挑み、Cにおいては、正多面体の呪縛を逃れ、飛躍した展開を見せています。
いずれにせよ、Aの領域はプラトン立体の呪縛が強いため、デザインへの技術転換は容易ではありません。この手の領域を扱うデザイナーの第一の難関です。
フラーにせよ、スネルソンにせよ、何らかの要素を原基であるプラトン立体に持ち込み変容させてきました。
フラーの場合、それが球面幾何であり、スネルソンの場合は独自の造形力と解析方法を編み出した点にあります。
ここで開示していく内容は、両者に共通する点もありますが、まったく異なる方法によるものです。
それは、プラトン立体をより深く掘り下げることで見えてきます。
次回、テンセグリティーとプラトン立体の関係に入っていきたいと思います。