また時系列的には、その前段階にテンセグリイティーが位置していることを前回まで語ってきました。
今後も建築と関わりますが、これから個別のキーワードを通してより詳しく見ていこうと考えています。
たとえば、それはダヴィンチ・グリットやNexorades であったり、あるいはマルチ・レシプロカル・グリット(multi reciprocal grid)あったり、多軸体であったりします。
しかし、今回その出始めとして別の側面でも語ってみようと思います。
身体感覚を通しても伝えてみようと思うのです。
甲野 善紀氏の提唱する武術の運動理論に井桁崩しというものがあります。。井桁理論ともいいますが、この理論の言わんとするところは、身体にいくつかの支点を作る感覚なんだそうです。
実はその感覚が第三の構造と類似しているのです。
先ずは、その井桁理論の動画で見てみましょう
話を聞いても、井桁のモデルを見てもよく分からなかったというのが私の感想です。
たぶん氏自身も言葉では上手く説明しにくいのでしょう。
唯一、氏が強調していた、
- 互い違いに動く
- 同時並列的に動く
構造は静止していますが、実際は重力や振動、その他自然環境の中におかれて動かされます。
振動を吸収するときに上記2つの特徴的な動きが第三の構造にも見られます。
次の動画を見ると、体の動きをともなって説明する氏の理論はわかりやすいです。
一箇所に支点を作って動くのではなく、支点を分散させて一斉に動くことで変化する身体の動きを
井桁にたとえているところです。
第三の構造とこの井桁理論には、ある箇所に共通の特徴があります。
しかし、その効果が井桁理論より導かれる身体運動と関係があるのかどうかまでは私には分かりません。今後、探求の進展如何でその答えが自ずと導かれることを期待しています。
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