10/31/2011

The Da Vinci Dome Project 2

新たなドームの制作に入りました。
ダヴィンチ・ドームのバージョン2の発表は来年の1月中旬を予定しています。

今回は前回の経験を踏まえて、かなり改良を加える予定です。
入り口の幅も高さもしっかり確保し、ドームを以前より高くします。
また、ルーフィングのプロトタイプを開発できればと考えています。
グリットの一部をパネルで覆う展示になるでしょう。
更に、これが大切なのですが、モバイルハウスとしての有用性を全面的に提示しようと望んでいます。
そのため、これからパネルによるプレゼンテーションも準備しなければなりません。

いよいよカタストロフィーの序曲が始まっています。人類は今、いまだかつてない地球の進化にいかに同調していくかが問われています。従来の文明から人類は脱皮する時に来ているのです。これからは更に変化が加速します。抜け殻に固執すればするほど苦しむ状況となり、そうすればするほど崩壊のピークは高くなっていくのです。
時間はまったくありません。
急いでこのモバイルハウスを完成させて、いつでも移住できる体制を整えねばならないのです。

部材Hに注意せよ!全部で60本だが、入り口(タイプⅡ)を設ける際は、その内の3本が長くなったり短くなったりする。
Be careful with the component H ! In all 60, but when preparing a door(typeⅡ), three of them become long or short.




【今日の作業】
たいして進みませんでした。
基本的な部材は、画像上段で示した四種類です。
入り口や高さの調整などの設計によって、それらの部材の長短の種類が増えます。
画像下段の5種類はドームの脚部に位置する部材です。
これから材料を加工していきます。画像は様々な部材を識別するための札です。
通し穴を設けて色わけするまで部材にくくりつけておきます。

10/26/2011

How to make the Da Vinci Dome

「ダヴィンチ・ドームの作り方」

DIYマニュアルのご紹介

ダヴィンチ・ドームとは、レオナルド・ダヴィンチが考案した グリットよって組み立てるジオデシックドームのことです。



このグリットのパターンを神聖幾何学に基づき構成し、それを球面に投射することで構造が形成されます。
これにより構造は、従来のジオデシックドームよりもより簡素なメカニズムとなります。
組立の際は、特別なコネクタなど必要とせず、部材の軽量化と作業効率が計られます。
さらに、従来よりもねばりとしなやかさを有する構造は、地震等による衝撃を吸収する働きがあります。
このグリットによるドームはダヴィンチのアイデアが最も生かされた一例であると言えるでしょう。


この度は、このドームをセルフビルドによって作ることを可能にしました。
この商品はフォルムデザイン事務所・村田弘志が開発したマニュアルとプログラムからなっています。


現在、構造を組み立てるまでの内容ですが、時を待たずして皆さんにご提供いたします。
来年の春にかけてはその外殻である屋根・ルーフィングのシステムを開発する予定です。
後々、モバイルハウスとしてご利用が可能となるまで開発と研究を進めて行きたいと思っております。
なお、構造のみのご利用としてはドームパーゴラとして、また透明ビニールシートで覆っていただければ温室としての利用価値もあります。

実際に、このデータを基に数メートル大のドーム構造を組み立てることも可能です。(3m~10m)
実物を組立の際は、先ず模型を制作し、それを参照にしながら組み立てることをお勧めします。
なお、このドームの詳細については私の本サイトwww.hiroshi-murata.comを参照願います。


【マニュアルの内容】

目次より

1章 制作の流れ

2章 .立体チャートの組立.

3.章 部材説明.

3-1.基本部材.

3-2.脚部部材.

4章 .部材諸量表の説明.

5章 .立地面の設定と脚部調整.

1.立地平面における各寸法と角度.

2.脚部の調整.

6章 .模型制作.

7章 .ドームの制作.

1.材料の選択.

2.諸量の算出.

3.部材加工.

4.組立の手順.

8章.ルーフィングを考える
ワード形式による、A4-ページ数20、イメージ図21点


【設計プログラムの内容】


希望の大きさのドームの直径を入力していただければ、全ての部材の寸法が自動的に算出されます。
また、入り口や窓の大きさなども調整できるプログラムも含まれております。

エクセル形式による、A4-ページ数8、プログラム表6点、イメージ図8点





10/03/2011

The Da Vinci Dome 次回の予告The next notice

「ダヴィンチとフラーのアイデアが融合した新たなジオデシックドーム」と題し、
来年2012年1月17日より1ヶ月豊橋美術館周辺にて再度内容を充実した屋外展示を行なう予定です。

その際、ドーム内に設けられたパネル展示では、川合健二のコルゲートハウスを始め、惑星地球号のフラーのアイデアを加え、モバイルハウスとしての可能性もご紹介いたします。

この新たなドームは、ダヴィンチの他様々な先人達のアイデアを抽出し融合することで創り出されました。
それによって、環境に適した形やデザインが建築・自然科学・幾何学等のつながりから導かれることを示し、芸術における新たなビジョンを提供したいと思っております。



ダヴィンチ・ドームのキャプション


レオナルド・ダヴィンチはスケッチ画の余白に謎の模様を描き遺しています。
それは全く用途不明のアイデアであり、数世紀もの長い間注目にも値しないものと見なされてきました。
ところが近年、この模様がある種の幾何学的パターンを形成し、構造的に有用であることが徐々に明るみになってきたのです。

一方、ジオデシックドームは最小の材料で最大の空間を生み出すことでも知られています。その柱のない空間は快適性や熱効率を高め、間伐材だけでも組立できるエコロジーなドームです。

今回展示のドームは、その骨組みのパターンにダヴィンチのアイデアを取り入れたものです。それにより、構造はより柔軟で粘り強くなり、接合はよりシンプルになることでエネルギー効率が高まります。
っております。