昨年は板金パネルによるルーフィングの試作を行い、それにともなって公開展示・講演もおこなった。
振り返ってみると、キットとして の商品化に至るにはまだまだ難点がいろいろあった。
思えば、2010年に骨組みを発表して以来、何とかデー タプログラムとノウハウをファイル化して共有できるよう にしきた。
ネット販売は日本語のみだが、外国のあちこちからアクセ スがあり、翻訳されてないのでタダで送ってあげるが、そ れでも作り上げてしまうファンがいるのはうれしい。
今年こそは期待にも答えて、最後の試作にしたいところだ 。
過去自然素材にこだわり萱・板材を試してきた。だが重量 に問題があり、最も軽い複合パネルにも挑戦してきた。
このあたりでわかってきたことは、暴風雨に耐えられる外 装とルーフィングの施工方法に重点を置いて開発すること だった。
それと平行して最大の課題であり条件を満たすことがあっ た。組み立ててそれでがっちりと固定する一般的なDIY のドームとは違い、分解して再度組み立てることができる という再組み立てシステムの確立が最重要課題であった。
さらに熟練工を要しない、DIY程度の技術でできてしま うノウハウと仕組みである。
さらに、その材料にも選択の条件があった。
日本のような恵まれた地域だけでなく、ほとんどトタン屋 根の家が立ち並ぶバラックに住む人たちでもノウハウさえ あれば何とか作れるような工夫、世界のいかなる地域であっても比較的容易に調達できる材料の選択である。
こういった条件さえなければ数ある工法や人工的な合成素 材で容易にできてしまう。
もっとも厄介な防水処理もネトネトのシーリング材でも詰 め込んでおけば可決できる。
だが私はこのドームに関してはそのような安直なやり方は そもそも当初から想定していなかった。2010年のいつ だったか私は突然このようなものを必要とする出来事が近 いうちに起こることを感じて、それを楽しみながらやって みようと決意していたからだ。
さて、今回の試作は練りに錬った。これで最後の試作にな るだろう。
たぶん今年は試作だけで終わってしまうだろう。年の瀬暮 までに終わらせてそのノウハウとデータをまとめてファイ ルにし、プログラム商品として春までにできればいいなと 考えている。
そして再来年までにはキット制作・販売まで漕ぎ着ければ さらにいいなと思う。
分解して組み立て長期的な滞在に適し、直径4~5mなら ば軽トラに載せて移動・搬送でき、どこでも移住型・遊民 ライフ。それは贅沢な楽しみだが、別の目的では新しい文 明に進んでいくサバイバル生活の始まりといってもいい。
=======今後の課題=======
=======今後の課題=======
- 暴風雨に耐えられる外
装とルーフィングの施工方法 - 分解して再度組み立てることができる
という再組み立てシステムの確立 - さらに熟練工を要しない、DIY程度の技術でできてしま
うノウハウと仕組みである。 - 世界のいかなる地域であっても比較的容易に調達できる材料の選択
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