10/07/2022

HA-DOME天蓋の設計に入る

 ドーム東西の 片流れ屋根の施工を終え、 ようやく中央天蓋の施工に移ろうとしている。

天蓋の設計は いくつもの 幾何解析を経て 出来上がるので 模型で再確認しながら慎重に進めている。

私は長年、物質の構造をなす仕組みを研究する過程において、近年発見された準結晶の構造に注目してきた。
そしてこれを建築構造の分野に 技術転化 させる試みを 行なってきた。
現在行なっているドームの制作が その成果である 。

通常の結晶構造は 三次元で構成されている 縦横 奥行き この三つである。
現代文明の構造はこの三次元で構成されているが、 より高次の次元によって構成されている構造が 準結晶構造である。

幾何学の分野で 次元といった場合 それは座標軸を示している。
従来の数少ない座標軸 で建築を作ろうとするならば 、たいてい矩形の マッチ箱のような 形になる。
ところが多数の 座標軸 を使うとすれば、形態はより多様となり 性質・ 機能も多様となっていく。

この準結晶の構造を使った物質は 現在 研究が進む中、様々な分野に応用されていくと言われている。

この度私が使っている 準結晶構造は 9本の座標軸 すなわち9次元の構造によって 構成されている。

増やせばいいというものではないが、 建築をデザインの視点で捉えたのならば 、このあたりが 目的に見合っているのではないかと私は思っている 。

この準結晶構造を使った建築の最大の特徴は 、構造を立体繊維状に構成することが出来、それによって柔軟性としなやかな構造を形成することができる点にある。

画像で映し出されている形態は、構造の外殻を示しているので、立体繊維折り構造 その内部に隠れている。

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