7/16/2023

古代コンクリートたたきⅢ

 サバ 土が届いてようやく古代コンクリートによる『たたき』が始まる。



『長七たたき』の資料によれば、
石灰と種土の配分比率は1対10に落ち着いている。
この情報は当時仕事に関わっていた職人が漏らしたのかどうかは分からないが、嘘は言っていないと思う。
ただし 本当のことも言っていない。
石灰は大別すると生石灰と消石灰に 分けられるが、もしそれが消石灰 だとしたら長七が言っていた人造石などのような硬さは絶対に得られない。港湾の堤防 など 論外である。
また 石灰に混ぜる 種土は 真砂土 (サバ土)になるわけだが、その成分はおおよそ 花崗岩の風化した粒子や鉄分を含んだ 粘土 である。
たとえ長七が生石灰を使っていたとしても人造石となる化学反応を起こすようには到底思えない。
となると 長七はこの種土に何かを加えていたに違いない。
経験からそれを発見したか 、あるいは 当時ローマン コンクリートの情報をどこからか得ていたかもしれない。

いずれにせよ、それ以前から火山灰は左官業で壁土に使われていたのだから長七がこれを試していたことは確かだろう。


古代コンクリートの方は火山灰を媒介にするが、 すでに先人が行った実施例を見ると生石灰 との比率は1対1から1対2に落ち着いているようだ。
前回は1対1.5にしたが 今回は1対2で試すことにした。
よって 今回の配分比率は長七の資料を参考に生石灰1に対して種土となる火山灰2、サバ 土 は8で行ってみることにした。



石灰の特徴

地中海沿岸の街並みでは、石灰で塗られた美しい白壁が連なっています。 これは天然の虫よけ、伝染病予防として、アルカリ性の石灰を使ったのが始まりと言われています。

ちなみにこの火山灰はベントナイト ともいい粘土の塊を砕いてふるいにかけているところ。無味無臭。体内に蓄積した金属などの有害物質を解毒してくれるんです。

ベントナイトの8つのポイント

1毒素を取り除く
2脂性肌やニキビ
3皮膚の解毒
4減量と便秘
5下痢の治療
6日焼け止め
7鉛や重金属の除去
8コレステロールを下げる

ベントナイトの命名はワイオミング州のフォートベントンにちなんで名付けられた


火山灰の特徴

アレルギーの原因にもなるというホルムアルデヒドを吸収・分解するほか、調湿性、消臭性、抗菌性など、高い機能性を持っています。








0 件のコメント: