7/22/2023

古代コンクリートの再現Ⅳ

3層目の完了

生石灰 と 種土の割合 を1:10では硬すぎるような気がし、1:15に変えてみる。
1:10は長七の『人造石 』でも堤防の組石の間に詰め込む 場合の比率ではないだろうか。
床に施工する 『たたき』程度ならば1:15でも十分な強度を保つことができる。
練り具合は握った時に形が保て、水が滴り落ちないで、じんわりと湿り気が感じる程度が良い。
従来のコンクリート 同様に、なるべく 水分を押さえて、叩いた時に じんわりと水が上に上がってくる程度が一番強度が出る。
従来の『たたき』の場合、 ダンパー や重みのあるコテで叩いていくが、おおよそ3 cm 厚 を3から4層に分けて叩いていく。
古代コンクリートを使った場合は 10cm も取らなくても7cm 場合によっては6cmぐらいで十分強度が保てるのではないだろうかと予測している。
叩くと じんわりと水分が浮き上がってくる程度がよく、できればその直後に次の層に取り掛かることが好ましい。
なかなか そのように事が進まないことが多いので、乾かないように散水し、気温が高い場合は シートをかぶせながら行う。
施工する場合は 季節も考慮しなければならない。
夏場や 冬の 水が凍るような時期は避けるべきである。
これは 水を媒体にして化学変化を起こすことで硬化する材料一般について言えることで、化学変化が完了する前に水分が飛んでしまうと、 あるいは凍ってしまうと粒子の結合 がなされずに固まらないで後々崩れたり 亀裂が入ってしまうことになる。
よって施工するに最適の時期は秋の季節のいい時もしくは梅雨時の湿度の高い時期となる。
今回は 梅雨時から始まり 梅雨が終わる頃にはちょうど 施工も終わる予定であったが、何かと試行錯誤や材料調達に時間が重なり厳しい 夏の最中に行わなければならないハメになってしまった。








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