その要素の最も単純化した形であり、構成単位(Module)といえばよいか、それは無限大∞という記号で示すことができる。この無限大、数学の記号で歴史上出てきたのは17世紀で比較的新しい。しかし、この記号を考えた数学者は、神秘学にも精通しており、彼のオリジナル記号ではない。もともと無限大を意味するエジプトかギリシャの古代文献から引き抜いたと思われる。この記号は八の字を横にしたものだ。線の状態ならフォルメン線描であり、円をねじったかたちでもある。
しかし、ここでなぜねじっているか、という疑問が浮かんではこないだろうか。円はその出発点も終点も定かでなく、線の流れが永遠に続くことから、こちらの方も無限を象徴してはいないだろうか。
たしかに、円は無限を意味している、禅の修行でもこれを使って瞑想するし、曼荼羅には頻繁に使われている。また、ウロボロスの蛇も無限を意味している。自分の尾をくわえ輪になった蛇(ドラゴン)がそのいわれで、その終わりが始まりとなることから、次第に「永遠性」などの意味を持つようになったそうだ。
さりとて、この無限大記号、その円環をねじっているからには、別の意味を付加させているに違いない。
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